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桜の季節が巡っても~追憶~
第40章 朝帰りの出来事2(再編済)
兄との対決に、一時間程前には足取り重く進んでた道。
逆に今は実に足取り軽く、駅に向かっていた。
まるで背中に羽がついているかのように。
ともすればスキップでもしたいくらいに、気分は高揚していた。
だってこれからデートだし。
何より、明日は外泊をしてもいいって、まさかのお許しをもらえた。
確定じゃないのがいまいち不安でもあるが、母親の事だ。
きっと上手く兄を執成《とりな》してくれる。
最後の日を、まるまる二十四時間一緒にいられる。
夜だって一晩中。
次に逢えるのはいつかは分からないけれど、その時まで少しでも淋しくないように、いっぱい抱き締めてもらいたい。
ああ、今日はこれからどこに行こう-どこでも好きな場所へと言ってくれた。
一緒に行きたかった場所なんて沢山ある-って言うか、そもそもどこにも行った事がない。
だから、どこへでも行きたい。
全部、行きたい。
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