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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
「私の髪、煙草の匂いがしない?」
正に今、自分が思い悩んでいた事を直球で投げてこられた-しかも、彼女の方から。
秀王は返答に大いに窮する。
確かにすると答えて良いのか。
『言われてみればするような気がする』-曖昧に告げてみればいいのか。
そもそも煙草どころか、香水の匂いさえしてる-喋ってしまっていいのだろうか。
どれが正解?
それとも全部が不正解?
素知らぬふりをする事は出来る。
実に無理ある演技ではあるけれど。
でも知ってしまった事を、なかった事には出来ない。
今をやり過ごしても、今日中-もしかしたらこれから、ずっと。
気になるかもしれない。
ずっと、気になるに決まってた。
そんな気持ちのまま、どれだけ楽しみにしていたかしれない今日という一日を、台無しにしたくなんてなかった。
「…セブンスター?」
みっともないと思いつつ、掠れたような声音で呟いた。
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