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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
なんとなくだけど、いつもと違う-ほんの僅か、心の片隅で思ったけれど。
激しさの増す口付けに、それ以上の思考は不可能となる。
互いの乱れた呼吸。
互いの唾液が入り混じる音。
静かな室内に響くそれらに、ふたりの興奮は高められてゆく。
先に彼女が自ら背をついてしまったのか、それとも彼が無意識のうちに押したのか-程なくふたりの身体は重なり合うように寝台へと倒れた。
ふたりを繋ぐ透明な糸は限りなくか細くなり、やがて途切れる。
「泉夏-」
秀王は彼女を見下ろした。
あんなに狼狽えていたのが嘘みたいに、最も知りたい事がいとも簡単に口をついて出る。
「龍貴と会っていたの?」
問われた泉夏は一瞬の間を置き-しかしはっきりと、肯定した。
「…会ってた。って言うか『偶然会った』って言う方が正しいけど」
ありのまま、家に戻ってからの出来事を掻い摘んで彼に話して聞かせる-泣いてしまい、慰められた事以外は。
激しさの増す口付けに、それ以上の思考は不可能となる。
互いの乱れた呼吸。
互いの唾液が入り混じる音。
静かな室内に響くそれらに、ふたりの興奮は高められてゆく。
先に彼女が自ら背をついてしまったのか、それとも彼が無意識のうちに押したのか-程なくふたりの身体は重なり合うように寝台へと倒れた。
ふたりを繋ぐ透明な糸は限りなくか細くなり、やがて途切れる。
「泉夏-」
秀王は彼女を見下ろした。
あんなに狼狽えていたのが嘘みたいに、最も知りたい事がいとも簡単に口をついて出る。
「龍貴と会っていたの?」
問われた泉夏は一瞬の間を置き-しかしはっきりと、肯定した。
「…会ってた。って言うか『偶然会った』って言う方が正しいけど」
ありのまま、家に戻ってからの出来事を掻い摘んで彼に話して聞かせる-泣いてしまい、慰められた事以外は。

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