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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
「先生。あのね-」
怖さを我慢し、泉夏は乾いた声で彼を求める。
経緯を説明させて欲しかった-信じてもらえるかは、分からなかったけど。
しかし、秀王がそれを遮った。
「何か理由があってそうなったのは知ってる。泉夏を信じてるから、それは聞かなくてもいい」
「…でも。腹が立ってるって」
だから、言わせて-そう、思っているのに。
それなのに話もさせてもらえなかったら、ずっと怒ったまま?
怒らせたままだったら、どうなるの?
「そんな事に怒ってるんじゃない」
憂いが強まる泉夏に、首を振って秀王は笑った。
「龍貴の事はいつでも『龍』で。でも、俺の事は『先生』で。それが嫌でも焦ってるわけでもないつもりだけど…けど、俺の前で『龍』ばかり言われると、ほんの少しだけ怒りたくなる時は否定出来ない。…まあ、これも『腹が立つ』って言うよりは、結局ただ嫉妬しているだけか」
再度彼が笑った気配を、頭上で感じる。
怖さを我慢し、泉夏は乾いた声で彼を求める。
経緯を説明させて欲しかった-信じてもらえるかは、分からなかったけど。
しかし、秀王がそれを遮った。
「何か理由があってそうなったのは知ってる。泉夏を信じてるから、それは聞かなくてもいい」
「…でも。腹が立ってるって」
だから、言わせて-そう、思っているのに。
それなのに話もさせてもらえなかったら、ずっと怒ったまま?
怒らせたままだったら、どうなるの?
「そんな事に怒ってるんじゃない」
憂いが強まる泉夏に、首を振って秀王は笑った。
「龍貴の事はいつでも『龍』で。でも、俺の事は『先生』で。それが嫌でも焦ってるわけでもないつもりだけど…けど、俺の前で『龍』ばかり言われると、ほんの少しだけ怒りたくなる時は否定出来ない。…まあ、これも『腹が立つ』って言うよりは、結局ただ嫉妬しているだけか」
再度彼が笑った気配を、頭上で感じる。

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