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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
「今となっては言い訳に過ぎないけれど、力任せにするつもりはなかった。泉夏を少しでも乱暴に扱うなんて、そんな事絶対に有り得ない。…泉夏を信じてる。疑うはずがない。だから訊かなくていいって思ってた。でも結局、平気な振りを最後まで出来なかった。本当は気になって仕方がなかったから。…俺は、滅茶苦茶妬いてる。醜いのなんか百も承知で、俺は龍貴に嫉妬している」
彼女を抱く秀王の手に、力が入る。
「泉夏の絶対の信頼を得ている龍貴に。泉夏をこうして抱き締めただろう龍貴に。泉夏がきっと少しも嫌がらずにいただろう龍貴に。それはもう堪らなく嫉妬してるよ、泉夏-」
一気に放出された彼の思いに、泉夏の心臓は大きく波打ち、彼に抱かれたままの身体は硬くなる。
知ってる。
やっぱり、全部。
そうならないで欲しかったから、喋らなかったのに。
全てを包み隠さず話さなかったのが、良くない方向に作用してしまった。
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