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桜の季節が巡っても~追憶~
第43章 デート前の波乱2(再編済)
いつでも彼女に名前を呼んでもらえる彼に。
いつでも彼女の名前を呼ぶ彼に。
いつでも彼女の一番近くにいる彼に。
いつでも彼女の厚い信頼を得ている彼に。
いつでも彼女の身体に触れる事の出来る彼に。
そして最たるものは『どうか間違っても悪く思わないで欲しい』-必死に彼を庇おうとしている彼女の姿。
彼は絶対にそんな事はしないのだと、万が一にも歪んで自分に伝わってしまわないよう、訴えかける彼女の瞳。
彼の少しの不利にもならぬよう、真摯に願っている。
羨ましくもあり。
また悔しくて。
返す返すも愚かだ-そう、思うけれど。
ただひたすら、妬いてる。
それに尽きる。
こんなにも彼女の身体を近くに抱き締めている今でさえ、さっぱり余裕のない自分に、重い溜め息が漏れる。
言わなくてもいいと言った自分に、それでも話してくれた彼女なのに。
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