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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
手を繋いだ隣りの彼女をそっと、窺う。
朝早く自宅に帰り、支度をし、またホテルに戻って来てくれた。
その完璧な格好のまま、すぐにこの手を引いて部屋を出ようとしてたのに。
視線に気付いた彼女と、ばっちり目が合った。
なんでもない-言おうとして、直前でそれを止《とど》めた。
「泉夏があんまり可愛くて、見惚れてた」
強ち偽りでもない言葉に変える。
泉夏の頬が即座に赤く染まった。
「か、かわいいって…っ」
呂律が回らず、上手く喋れない。
動揺しまくりの泉夏にお構いなしに、秀王は笑う。
「いつだって可愛いけど。今日は特別可愛い」
『私も今日、先生とどこかに行けるを楽しみにしてた』
嬉しい事を言ってくれた。
なのに。
自分達に与えられた限りある時間を、自分の好き勝手に使ってしまった。
早めの昼食を済ませれば-今はもう、十二時を回っていた。
期待を持たせるような事を散々言いながら『行きたい場所へ行く』時間を、随分削ってしまっていた。
謝って済むわけじゃないけれど-秀王は、口を開いた。
朝早く自宅に帰り、支度をし、またホテルに戻って来てくれた。
その完璧な格好のまま、すぐにこの手を引いて部屋を出ようとしてたのに。
視線に気付いた彼女と、ばっちり目が合った。
なんでもない-言おうとして、直前でそれを止《とど》めた。
「泉夏があんまり可愛くて、見惚れてた」
強ち偽りでもない言葉に変える。
泉夏の頬が即座に赤く染まった。
「か、かわいいって…っ」
呂律が回らず、上手く喋れない。
動揺しまくりの泉夏にお構いなしに、秀王は笑う。
「いつだって可愛いけど。今日は特別可愛い」
『私も今日、先生とどこかに行けるを楽しみにしてた』
嬉しい事を言ってくれた。
なのに。
自分達に与えられた限りある時間を、自分の好き勝手に使ってしまった。
早めの昼食を済ませれば-今はもう、十二時を回っていた。
期待を持たせるような事を散々言いながら『行きたい場所へ行く』時間を、随分削ってしまっていた。
謝って済むわけじゃないけれど-秀王は、口を開いた。

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