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桜の季節が巡っても~追憶~
第7章 濃蜜な再会3
泉夏が図書館で借りて来ていた本を差し出し、秀王は笑う。
彼に、読み進めていたページを開いた状態のまま渡され、泉夏はそれを受け取り、感嘆の声を上げる。
「もうここまで読んだの、先生?」
自分が先程までに読み終えた、ページの倍以上は進んでる。
「やっぱり先生は凄いね。頭いいもんね」
尊敬すると同時、それに比べて自分は-久々に、ちょっと落ち込む。
つくづく自分って、不釣合いなのではないか。
好きになってもらえて本当に幸せだけど、でも、私でいいのかな。
私、彼にちっとも並んでいない。
私、彼に似合ってない。
私のどこを彼は好きになってくれたんだっけ-…。
沈んだ泉夏の様子に、彼は気遣うように、顔を覗き込んだ。
「泉夏?」
眼鏡の奥の瞳は、どこまでも穏やかで、優しい。
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