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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「泉夏も、龍貴の事も、疑っているわけじゃないんだ。そうじゃないんだ。…ただ、自分の心の余裕がないだけだってよく分かってる。…でも、ごめん」
-いつもは行って欲しくない。
大きな憂いと、ほんの僅かの望みが入り混じった顔で見詰められ、彼の想いが泉夏の胸に迫ってくる。
「この間映画に行ったから…次は行かないで欲しい」
彼の切実な訴えに、もうこれ以上は無理なくらい、泉夏の両眼は大きくなった。
「そのまた次は…行ってもいい。でも本音を言うなら、いつだって俺と一緒に行きたいって思ってくれたら嬉しい。…けど、いつも側にいられない身で、それを強要は出来ないから」
「…行かない。行かないよ、先生」
淋しそうな呟きを掻き消すように、泉夏は力強く答えた。
「…行ってくれる?」
「せんせい…?」
「映画に行ってくれる?俺とも?」
肝心の返事をまだもらえてなかった。
一抹の不安を抱えながら、秀王は繰り返す。
-いつもは行って欲しくない。
大きな憂いと、ほんの僅かの望みが入り混じった顔で見詰められ、彼の想いが泉夏の胸に迫ってくる。
「この間映画に行ったから…次は行かないで欲しい」
彼の切実な訴えに、もうこれ以上は無理なくらい、泉夏の両眼は大きくなった。
「そのまた次は…行ってもいい。でも本音を言うなら、いつだって俺と一緒に行きたいって思ってくれたら嬉しい。…けど、いつも側にいられない身で、それを強要は出来ないから」
「…行かない。行かないよ、先生」
淋しそうな呟きを掻き消すように、泉夏は力強く答えた。
「…行ってくれる?」
「せんせい…?」
「映画に行ってくれる?俺とも?」
肝心の返事をまだもらえてなかった。
一抹の不安を抱えながら、秀王は繰り返す。

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