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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「俺もさっき、泉夏をこうして抱き締めたいって思った。でも外だし、我慢したけど-」
-しなくて良かったんだ。
嬉しそうな声が、彼の胸元を通して、響いてくる。
「そうだよ、先生」
その声に酔い痴れながら、泉夏は告げた。
「私に負い目なんて感じないで。引け目も遠慮もいらない。私に言いたい事は全部教えて。私にしたい事は全部…して欲しい」
口にしてから、大胆な発言をした自分に、顔から火が出そうだった。
でも多分、変な事はされないだろうし、恥ずかしかったけれど、とりあえず良しとする。
「…もしもだけど」
言うつもりはなかったけれど、彼女の言葉を受けて秀王は口を開いた。
『申し訳ない気持ち』がなくなったわけではない。
でも、ひとことを言うくらいには自分は許されているだろうか-そう、思った。
「…もしも。泉夏がまたどこかに行って来てもいいって、メールを送ってきたとしたら。次は『行って欲しくない』って返事をしてもいい?」
-そしたら泉夏は、行かないでくれる?
躊躇いがちな-けれど揺るぎない彼の意思を感じ取り、泉夏は双眸を見開いた。
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