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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
兄が起きてきたら、大仰にお礼を述べてから家を出ようと思っていた。
平日・休日問わず、大抵いつも同じ時間に起床する兄なのだが-今朝は自分が出掛ける時間まで、遂にリビングに現れる事はなかった。
仕事に疲れ、まだ熟睡しているのか。
はたまた、自分がいなくなるまで、部屋に籠ってる作戦だったのか。
後者のような気もするのだが-いつまでも兄を待っているわけにもいかず、部屋の前で『いってきます』と小声で告げ、家を後にした。
一歩玄関を出てしまえば、もう感情を押し殺す必要はない。
今日こそ本当に、ずっと一日中一緒にいられる-そう思うと、嬉しさは我慢出来ない。
ひとり顔を綻ばせ、駅に向かって足早に進んでいれば、覚えのある匂いが微かに漂ってきた。
辺りを見回し、匂いを辿ってゆけば、近所のコンビニ前。
灰皿の置かれた小さな喫煙スペース。
気怠げに佇み、紫煙をくゆらせている、長身の人物。
そのひとと、ばっちり目が合ってしまった。
平日・休日問わず、大抵いつも同じ時間に起床する兄なのだが-今朝は自分が出掛ける時間まで、遂にリビングに現れる事はなかった。
仕事に疲れ、まだ熟睡しているのか。
はたまた、自分がいなくなるまで、部屋に籠ってる作戦だったのか。
後者のような気もするのだが-いつまでも兄を待っているわけにもいかず、部屋の前で『いってきます』と小声で告げ、家を後にした。
一歩玄関を出てしまえば、もう感情を押し殺す必要はない。
今日こそ本当に、ずっと一日中一緒にいられる-そう思うと、嬉しさは我慢出来ない。
ひとり顔を綻ばせ、駅に向かって足早に進んでいれば、覚えのある匂いが微かに漂ってきた。
辺りを見回し、匂いを辿ってゆけば、近所のコンビニ前。
灰皿の置かれた小さな喫煙スペース。
気怠げに佇み、紫煙をくゆらせている、長身の人物。
そのひとと、ばっちり目が合ってしまった。

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