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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
辛うじて声と表情には出なかったはず。
しかし、そのひとは思い切り眉を顰《しか》めた。
咥えていたセブンスターを離し、不機嫌そうな視線を投げて寄越される。
ここまで来い-顎で示され、泉夏は覚悟を決めて彼の元へ重たい足を進めてゆく。
「なんなの、お前?」
彼の前まで到着するや否や、短く言い捨てられる。
「…なにって」
迫力に圧倒され、泉夏は俯いてしまう。
「今、俺の顔見て『うわっ!』って、思ったろ」
灰皿に灰を落としつつ、龍貴は鋭い眼光を泉夏に向ける。
「なんか、すっごいむかついたんだけど」
「そんな睨まないでよ。怖いよ」
「お前が『うわっ!』言うからだろ」
「…言ってない」
「口ではな。でも心の中で絶対言ってた」
「…」
言ってしまいました-とは、口が裂けても言えず。
泉夏は顔を横に反らし、コンビニの店内に意味なく目を泳がせる。
内心は冷や汗だらだらだ。
しかし、そのひとは思い切り眉を顰《しか》めた。
咥えていたセブンスターを離し、不機嫌そうな視線を投げて寄越される。
ここまで来い-顎で示され、泉夏は覚悟を決めて彼の元へ重たい足を進めてゆく。
「なんなの、お前?」
彼の前まで到着するや否や、短く言い捨てられる。
「…なにって」
迫力に圧倒され、泉夏は俯いてしまう。
「今、俺の顔見て『うわっ!』って、思ったろ」
灰皿に灰を落としつつ、龍貴は鋭い眼光を泉夏に向ける。
「なんか、すっごいむかついたんだけど」
「そんな睨まないでよ。怖いよ」
「お前が『うわっ!』言うからだろ」
「…言ってない」
「口ではな。でも心の中で絶対言ってた」
「…」
言ってしまいました-とは、口が裂けても言えず。
泉夏は顔を横に反らし、コンビニの店内に意味なく目を泳がせる。
内心は冷や汗だらだらだ。

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