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桜の季節が巡っても~追憶~
第50章 三年目のデート4(再編済)
鈍感さにちょっぴり腹が立った時も、正直あったりもした。
でも今は、それでいい。
それがいい。
誰の気持ちにも気付かないでいて。
自分だけを見ていて、いつも-。
立ち止まった水槽を見上げる泉夏を一瞥し、秀王は思い切って声を発する。
「誰と来たの?」
言おうか言うまいか、ずっと逡巡していた。
だけど、なんでもない風を装って。
水の中を泳ぐ魚に、意識を無理矢理集中する。
「一年前、泉夏は誰と来たの?」
正面切ってなんて、とてもじゃないが尋ねる事など出来やしない。
恥は承知で-でもやっぱり、訊かずにはいられなかった。
「俺の方こそ何度だって、いちいちそうやって気にしてる。平気な振りをしていても…いつも気になって仕方ない」
表情を変えずに待つ秀王の横顔に、泉夏は信じられない思いで呟いた。
「…友達だよ」
そのひとことに、秀王は彼女を見た。
でも今は、それでいい。
それがいい。
誰の気持ちにも気付かないでいて。
自分だけを見ていて、いつも-。
立ち止まった水槽を見上げる泉夏を一瞥し、秀王は思い切って声を発する。
「誰と来たの?」
言おうか言うまいか、ずっと逡巡していた。
だけど、なんでもない風を装って。
水の中を泳ぐ魚に、意識を無理矢理集中する。
「一年前、泉夏は誰と来たの?」
正面切ってなんて、とてもじゃないが尋ねる事など出来やしない。
恥は承知で-でもやっぱり、訊かずにはいられなかった。
「俺の方こそ何度だって、いちいちそうやって気にしてる。平気な振りをしていても…いつも気になって仕方ない」
表情を変えずに待つ秀王の横顔に、泉夏は信じられない思いで呟いた。
「…友達だよ」
そのひとことに、秀王は彼女を見た。

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