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第5章 デート

『日曜日、時間とれる日あるか？』
とその人から連絡があった。
『日曜日ですか…難しいけど、前もって予定しておいたら何とかなるかもしれません。』
『無理はしなくていいけど、もし時間がとれたら、たまにはデートでもしようかと思ってな。』
『ほんとに？いいんですか？嬉しいです。』
その人とあたしは、主従関係ではあるものの、普段はごく自然に会話をし、日常の出来事を話したり、悩みを打ち明けたりもしていた。そして、それを受け入れ、受け止めてくれるその人を心から信頼し、大切に想い合える実感があった。だから、デートと言われ素直に嬉しかったし、何とか時間をつくりたいと思った。