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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
万が一の事態が頭に浮かびそうになる。


あたしは自分に言い聞かせた。大丈夫よ、きっと…………


外に出て、
バンの横ドアを開く。
『………あ』


時人は丸くなって、
スースー寝ていた。

『時人!!
時人、ママよっ……ふぐっ』「時人より俺でしょ?」背後から宏樹に口を手で塞がれた。



時人……………


無事だった……………



あたしはへなへなと腰が抜けそうになった。
それを利用して、
『宏樹ぃ………
抱いて………』と宏樹に寄っ掛かる。






宏樹はニヤリと笑い、
「別荘、入ろ?」とあたしを抱えるようにして別荘内に戻る。
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