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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
「とりあえず俺たちは時人を信じて見守ろうよ。
ホームルームで自分で発言したなんて、
俺は感動だなぁ。
傷ついてるのに勇気を出した時人はすごいや」

旦那は「風呂いただくよ〜」とバスルームに消えていく。



あたしは、
『そうね!』と返しながら心臓がバクバク跳ねる。



―――もし、ラブレターの返事への逆恨みで嫌がらせだとしたら……


何て勝手な女たちなのかしら?!!


時人に迷惑をかけて気を遣わせておきながら、
キッパリ断られると嫌がらせをするなんて……………………


時人を傷つけるヤツはあたしが許さない。


見てなさいよ…………………

1人ずつ潰してやる!


ラブレターの返事を書いた11人は、
全て記録してある。


あたしは「逆恨み」だと確信を持った。
郵送した日から、
ちょうど4日。女子たちが受け取り読んで、
おかしな恨みに変わるまでピッタリの期間だ。


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