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凍える月~吉之助の恋~
第7章 第三話 【初戀】 一
 ならば、ひたすら前を向いて進んでゆくしかないのだ。でも、長い人生の間には時には立ち止まって休みたくなることもあるだろう。そんな時、やはり側にいて欲しいのは、たった一人だけだ。
 お絹はそっと隣の良人を見上げた。陽に灼けた精悍そうな顔―、吉之助の冷たい美しさには翳りがあったが、伊八は屈託のない美丈夫だ。
「来年は良い年になるといいわね」
 お絹が言うと、伊八も笑顔で頷いた。
「ああ、正月にはお彩を連れて三人で、どこかに初詣に行こうか」
 その言葉に、お絹も沈みがちだった心が何とはなしに弾んだ。そう、伊八はいつもこうやって、さりげない心遣いでお絹を労ってくれる。
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