この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第7章 第三話 【初戀】 一
 陽太は店でも評判の働き者だったから、京屋の主人も全面的に信用していた。今日日(きょうび)、珍しいほど真面目で陰ひなたのない子どもだと、あの手厳しい主人が手放しで誉めていたと評判だったらしい。よくき気も付くし、読み書き算盤もできる。うまく育てれば、良い商人になるに違いないと陽太を高く評価していたのだ。
 それゆえ、市兵衛は陽太を呼んで、問い質したらしい。
―お前が店の金に手を付けるとは、よくよくの事情があったのだろう。おとっつぁんやおっかさんの具合でも悪いのか?
 市兵衛にしてみれば、親を医者に診せる金欲しさに陽太がやむなく店の金に手を付けたのではないかと推量したのだ。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ