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凍える月~吉之助の恋~
第16章 第七話 【辻堂】  一
 早朝の爽やかな風景であった。
「どうしたんだい?」
 母が問うのへ、お彩は小さな声で応えた。
「誰かに呼ばれたような気がして」
 その瞬間、母がハッとした顔をした。
「まさか、そんなはずがないよね」
 お彩は慌てて言うと、もう一度、池を見つめる。
 お絹もお彩の傍らに立ち、じっと睡蓮の花に見入っている。
 今日も陽光はじりじりと照りつけているが、池の面を吹き渡る風には既にひんやりとした秋の気配が潜んでいた。
 秋の風がお彩のほつれた前髪をかすかに揺らして通り過ぎる。
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