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第9章 シーン9

　大きい！

　この前感じたのと同じように手で触れるとその重量感が伝わってくる。

　思わず大輔の方に視線を走らせる。

　大輔は泡まみれの身体の美奈に絡みつかれていた。

　覆いかぶさる様にして身体を密着させた美奈の右手が大輔の股間を捕らえている。

　やわやわと揉みしだくようにしてソフトタッチに手が動いている。

　勃起した男性自身を美奈に委ねながら、大輔はあたしを見ていた。

　目が合うと何とも複雑な表情をした。

「大輔さん、見ないでお願い！」

　大輔に見られていることを意識しては、北上さんの愛撫に没頭することが出来ないと思った。

「ほら、奥さんに言われたじゃない、あたしの方だけ向いて。」

　美奈がそう言うとあたしと大輔の間に身体を入れて視線を遮り、大輔を完全に横たわらせた。