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第6章 シーン6

　ああ、そんなことばっかり考えていたら気が重くなる。

　いいや、そんなことにはならない。

　世の中にはスワップと言って夫婦交換さえ楽しんでいる人たちがいる。

　性は多様で一律ではなく、いろんな形がある。

　あたしたちはあたしたちで良い方法があるはずだ。

　適当なところで大輔がイメージプレイに飽きて、他のいろいろなプレイに興味を持ってくれればおさまるような気がする。

　そう考えると、アナルでのプレイ、やっぱり積極的に試してみるしかないように思えてきた。

「用意してきたもの、見るかい？」

　食事をそそくさと済ませて、大輔はいそいそと紙袋を持ちだしてきた。

「何か、あたし、ものすごく緊張してるんだけど。」

「やっぱり、普通のセックスとは違う感じがする？」

「痛かったら本当に止めてよね。」

「うん、絶対に痛くしないから。」