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水流金魚
第3章 溺れる金魚
「楽しかったか?」
「うん」
「そうか、良かったな。お昼、焼きそば作ったから食べろよ」
「うん、ありがとう」
私は泣きそうなのを堪えて精一杯笑った。子ども達は近くの木崎(キザキ)夫婦のところに預けたようだった。木崎夫婦とはミキの紹介で知り合った。
焼きそばを食べ終えると木崎夫婦のところに迎えに行く。チャイムを鳴らすと奥さんの美羽(ミウ)さんが出てきた。
「ありがとうございました」
「いえいえ。うちの息子も二人に遊びに来て貰えたら嬉しいみたいやから、いつでも歓迎やで。それよりちょっと疲れてそうやけど大丈夫?」
「大丈夫です」
「なんかあったらいつでも言っておいでや~。いつでも相談に乗るからな」
「アカンって、美羽に相談しても解決せぇへんで」
「うるさいわ!」
「ありがとうございます」
子ども達を連れた美羽さんの旦那さんがいつの間にか後ろに居た。軽快なノリとツッコミ。この二人はぶれることなくいつも仲が良くて羨ましい。理想の夫婦とはまさにこの二人だなあと知り合ってからいつも思う。
今日から日常に戻る。それだけのことなのに胸がチクリと痛んだ。
「うん」
「そうか、良かったな。お昼、焼きそば作ったから食べろよ」
「うん、ありがとう」
私は泣きそうなのを堪えて精一杯笑った。子ども達は近くの木崎(キザキ)夫婦のところに預けたようだった。木崎夫婦とはミキの紹介で知り合った。
焼きそばを食べ終えると木崎夫婦のところに迎えに行く。チャイムを鳴らすと奥さんの美羽(ミウ)さんが出てきた。
「ありがとうございました」
「いえいえ。うちの息子も二人に遊びに来て貰えたら嬉しいみたいやから、いつでも歓迎やで。それよりちょっと疲れてそうやけど大丈夫?」
「大丈夫です」
「なんかあったらいつでも言っておいでや~。いつでも相談に乗るからな」
「アカンって、美羽に相談しても解決せぇへんで」
「うるさいわ!」
「ありがとうございます」
子ども達を連れた美羽さんの旦那さんがいつの間にか後ろに居た。軽快なノリとツッコミ。この二人はぶれることなくいつも仲が良くて羨ましい。理想の夫婦とはまさにこの二人だなあと知り合ってからいつも思う。
今日から日常に戻る。それだけのことなのに胸がチクリと痛んだ。