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水流金魚
第3章 溺れる金魚
          ***

 次の日。いつもの時間に下の子を連れて咲ちゃんの家に行った。

「咲ちゃん、あのね。優祐さんとはもう会わないことにした」

「……俺のせいでなんかごめんなさい」

「ううん、咲ちゃんのせいじゃないから」

 私はにっこり微笑んで咲ちゃんにキスをする。

「でも、俺のこと考えてくれたんだってこと嬉しい。ねえ……してもいい?」

 私が頷くと咲ちゃんは私を抱いた。

「咲ちゃん、好きだよ」

「花さん、ありがとう」

 咲ちゃんから好きだよっていうその言葉は聞けたことない。けれど、きっと気持ちは同じなんだって信じている。そんな私を馬鹿だって思う人のほうが多いのだろう。それでもいい。私のこの気持ちは本物だから。

「んんっ……はぁっ」

 この瞬間だけは、咲ちゃんの全てが私だけのもの。この瞬間が一番の幸せ。この瞬間がずっと続けばいいのに。溺れていく。金魚鉢の外は途方もなく広くて、どこまでも深く深く――。


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