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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第9章 "急"
暫くして当代様は瑠衣の唇を離した…
口端の液体を己が手で拭いてやる…
瑠衣は力入らず当代様の胸の中でぐったりと体を預けているままだ…
「大丈夫か?」
口端をニヤリと上げ瑠衣に問いかける…
「・・・・・・大丈夫…です・・・」
とは言うものの、本当の所は当代様にしがみついて立ってるのがやっとだ…
「フフフ…そうか?」
そう言うと当代様は瑠衣の腰に回していた腕を放し、瑠衣を一人立たせた・・・
「?????」
意味が分からない瑠衣…
とそこに当代様の刀、朱桜刀が瑠衣の体に一直線にふり下ろされた!!
「!!!!!!!」
意識が朦朧としてて、反応が遅れた瑠衣…
当代様の振るった刀は着流しの中のさらしと帯だけが切られていた…
「・・・・えっ!?」
当代様の手には既に朱桜刀は無い…
「ただの接吻では面白く無かろう?」
当代様は瑠衣の腰に手を掛けまた自分の方へ引っ張る…
瑠衣はまた当代様の胸の中へ…
「と…当代様っ!!」
「どうした?」
耳元で話す当代様…
「あっ・・・」
さっきの接吻で火が付いたのか、耳元で話されただけでピクッと体が震えてしまう…
「フフフ…
感じてるようだの」
笑いを浮かべ瑠衣の耳を優しく甘噛みする…
「んっ・・・」
耳から首筋にかけて唇を落として行く…
顔を真っ赤にしながら、当代様の行為に反応する瑠衣…
顔を肩に埋めていた当代様は、瑠衣の着流しを少しだけ引きずり下ろした…
「いや・・・
見ないで下さい・・・・・」
さらしを切られて、胸が露わになってる…
邪魔な切った後のさらしを引き抜き、瑠衣の豊満な胸がはっきりと見える…
「ほぅ…綺麗だのう…」
月明かりに照らされて、瑠衣の顔や胸は白く輝く様に映る。
((…女子!?!?))
総司と山崎はこれでもかと言うくらい目を丸くして中を覗いていた。
(橘さんが女子…
どうしましょう、私知らないとは言え毎日寝起き共にしてましたよぉー)
考えの方向性がおかしいのはさて置き……
総司は瑠衣の姿を見て純粋に綺麗だと思った…
(綺麗ですねぇー
色が白くて…なんだかふかふかしているような気がします)
やっぱりどっか方向性が違う気がする……
本人は至って真面目だろうが…
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