この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第10章 "恋"


「では私達は本来の巡察に戻りますね…
斎藤さん後お願いします」

「あぁ…」

「橘さん、山崎さん、行きましょうか」

「「はい(な)」」

こうして三人は斉藤達に任せその場を後にした…。


「ちゃんと何かあったじゃ無いですか…」

歩きながら瑠衣は話す。

「ありましたねぇー
土方さんにタダ飯ぐらいなんて言われるのは嫌ですからねー」

「…いや…
それは無いと思いますが…」

「土方さんですもん、有り得ないわけじゃぁ無いかなって…」

にこにこと話す総司…
とても今人を殺したとは思えない。

「…確かにあり得そうです…」

同じく緊張感の全く無い瑠衣。

山崎は山崎で屋根の上で溜め息を吐いている…


(あの二人は似た者どうしやなぁ)


人を手に掛けるのに躊躇いが無い(自分もだが…)
本当に京の人や不逞浪士には鬼に見えるんやろな…
そんな事を思いつつ、屋根伝いに次の標的を探す・・・




明け方ー

あの後"鬼"に二度遭遇し全て倒し終え、屯所に向かって歩いている二人。

山崎とは別件があるとかで途中で別れている。


「今日も無事に終わりましたねぇー」

「そうですね
成果もまあまあですし」

瑠衣が持つ特殊な袋の中には"鬼"の水晶が入っている、これに入れないと"鬼"はまた復活してしまう、その絡繰りは謎だが…

「んー
帰って風呂入りたいです、血の匂いが少しします」

「そうですね、あれだけ切れば匂いも移りますか…」

「橘さん、帰ったら一緒に入りませんか?」

「はいいっ!?」

一瞬焦る瑠衣。

「あっ
…す…すみません…すっかり忘れていました」

慌てて話を誤魔化そうとする総司。


(今絶対自分女だって忘れてたな…)


そこで瑠衣の悪戯心に火が点く…。

「良いですよ沖田先生、一緒に入りましょう」

「は…はいいっー!!?」

今度は総司が焦る番である。

「た…橘さん無理ですっ、すみません一瞬忘れてたのは認めますからぁー」

顔を真っ赤にして涙目の総司…
その顔に瑠衣の笑いは止まらない。

「あははは…
先生動揺し過ぎですってばぁー」

くすくすと笑顔でまだ笑い続けている。


 "ドキン…"


その瑠衣の笑顔を見て胸が高鳴る総司……。
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ