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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第11章 "遊"


座敷の中ー


屯所の中とは偉い違いの煌びやかな室内…
土方が上座に座り、その両横に総司と瑠衣は座る、そこには豪華な食事が用意されていた。


「総司、橘、もう少し気を抜けねぇか?」

呆れ顔で土方は言うが…

「「・・・はぁ‥」」

二人とも間が持たないとばかりに溜め息ばかり・・・

駄目だとばかりに土方は目を瞑る・・・


そこに…

「失礼します、月詠どす」

丁度良く今日の主役がやって来た…
月詠は優雅な手つきで襖を開け中に入って来る。

「お初どすぅ、天神やらしてもろうてます月詠言います今日はよろしゅうに…」

「あぁ…
とりあえず酌を頼む」

「へぇ分かりました」

月詠はまず上座の土方の前へ行き酌をする。

「噂以上の美人だな…」

土方も満足そうである。

「人はんの話は尾ひれ背ひれがつきますさかいに、ご自分の目程確かなことはあらへん…」

「確かにな…」

月詠の言葉に納得する
次に総司の元へ酌をしに行く。

「どうぞ」

「あぁ、すみません…」

総司が慌てお猪口を出し、月詠は酌をする。

「なれておまへんやろ、無理してはあきまへん」

総司の態度を見るや月詠はそう言い笑う。

「バレてますねぇー
ぁはは…」

そう言い酒を一気に呑み干した。

「島原には慣れておまへんが、お酒は慣れてるようどすなぁ」

実は総司はかなりの酒豪である、普段はあまり呑まないが、飲み出すと新撰組でも右に出る者はいない。

そして‥瑠衣の元に来る月詠…

「どうぞ…」

「あ、はい、頂きます」

にっこり笑い月詠に酌をして貰う。

「そういやぁ橘、お前酒は呑めるのか?」

新撰組に入ってから誰も瑠衣が酒を呑んでいる姿を見た事は無い、もしかしたら下戸かと心配し土方は声を掛けた。

「お酒ですか?
そう言えば久しぶりですね」

瑠衣に呑めない酒は無い、あえて呑まないようにしているだけだ。

瑠衣もお猪口のお酒を一気に胃の腐に流し込む…

「あんはん強そうどすなぁ」

月詠はそれを見てコロコロと笑って瑠衣を見ている。

「そんな事ないですよ、あっ月詠さんも一杯如何ですか?」

「へぇ、頂きますぅ」

月詠はどこから取り出したのか、自分用のお猪口をしっかり手に持っている。

それに酒を注ぐ瑠衣…。
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