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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第11章 "遊"


「了解です!」

「「??????」」


土方と総司は何故瑠衣が此処までしつこく食い下がるのか分からなく、全く意図が見えない。

「何か考えがあるのか?」

「橘さん???」

そんな時に月詠が戻って来る音がする…
総司と瑠衣は慌て自分の座っていた場所に戻った。


「お待たせして申し訳ありませんなぁ…」

そう言い、しなやかに土方の横に座り徳利を持ち上げる。

「お…おぉう…」

先程の話のせいか多少焦りの色が見える土方…

「お酒減っておまへん…」

鋭い…と土方は思う。


(さて、どう切り出したら良いか…)


こっちはこっちで話の時を伺っているのだが…
中々と良い間に出くわさない。

もうぐだぐだ考えても仕方が無いと思い…瑠衣は思い切って話を切り出した。


「・・・・・
もう良いよ、月詠ちゃん…」


 「「月詠ちゃん!?」」

土方と総司は同時に叫ぶ!!

「だって、月詠ちゃんは月詠ちゃんだし…」

話を延ばしてる間に自分が思い描いた設定を直接華因に送る…華因も納得し話を合わせて来た。


「せやかて、瑠衣はん…」


(俺は下の名を言ってねぇよな…)


変な方向に向かって行く話に土方は眉を潜めるが…
月詠は土方から離れて、瑠衣と膳を挟んで向かい合わせに座った。


「瑠衣はん、せやけどな…」

「無理な京弁使わないで良いよ、普通に話そう」

「…わかった…」

あんぐりと口を開けて二人を見ていた総司がやっと言葉を出す。

「もしかして…
橘さんと月詠さん…
お知り合いですか!?」

どう考えても行き着く先はそこしか無い。

「そうなのか橘!?」

あの変な食らい付きが、おかしいとは思ってはいたが…

「ぁはは…
自分と月詠ちゃんは幼馴染みです」

「はい、と言っても私の方が年も下なので、遊んで頂いたというのが本当の所ですが…」

「そうそう、よく江戸の街中を走って遊んでいましたね…」

「という事は月詠は江戸生まれなのか…」

二人の会話に茫然としながらも月詠の身の上話に突っ込んで来る土方‥

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