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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第11章 "遊"


「はい、生まれは江戸です、十一の時に京に来ました…
それから両親が亡くなり身よりも無く島原に売られたんです」

「で…
自分が京に来た時に月詠ちゃんを探して歩いたんですよ、そうしたら島原に居る事が分かり何度か会ってたんです」

二人の会話に一応納得はする土方と総司。

「会ってたって事は…」

場所が島原という事もあり、土方が余計な勘ぐりを入れて来る。

「やだなぁ副長…
副長じゃあるまいし会っていたのは昼間、仕事の前ですよー
それで何か良い情報が無いか聞いていたんですけどね」

瑠衣は二人に向かってあっけらかんと笑う。

「瑠衣さんごめんな、たいした情報が無くて、最近は皆警戒してるんで余程の事が無い限り私の耳には入って来ないの…」

少し悲しそうな顔をして、瑠衣を見る月詠(勿論演技だが)…

「それは仕方が無いよ、島原と言えば敵味方入り混じりだし、一番危ない場所だからね」

うんうんと頷く瑠衣、此処から腕の見せ所である。


「けどね月詠ちゃん、新撰組に協力してくれれば身の安全は保証してくれるって、ですよね副長??」

二人の会話を呆然と聞いていた土方は、突然話が自分に振られ慌て答える。

「あ…あぁ…倒幕派の情報を渡してくれさえすりゃ、身の安全は確実に保証するさ」

「・・・・・
今分かっているのは、長州藩の藩士吉田稔麿、高杉晋作が京に居る事くらいです…
高杉様は私のお客様ですので…」

 「「!!!!!!!!!」」

月詠の言葉に驚く土方と総司!!
潜伏しているという情報は監察から受けていたが、まさか客として島原に来て居たとは思っても見なかった。


(結局奴らも男って事か…)


一人納得する土方‥
月詠くらいの玉になれば倒幕側の大物が引っかかってもおかしくは無い。


(橘といい、月詠といい、とんでもない拾いもんだな…)


「身の安全は間違いなく保証する、だから新撰組の為に此処で情報を集めてくれねぇか?
危なくなったら俺の部下があんたを確実に助ける…
常にあんたの近くに俺の部下を一人付ける、どうだ?」

土方の言い分に月詠はチラリと瑠衣を見る。

「月詠ちゃん、自分からもお願い…」

瑠衣は両手を合わせて月詠を拝むようにしている‥勿論これも計画の内だけど・・・
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