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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第11章 "遊"


そんな二人を見て月詠は静かに笑った。

「瑠衣さんの頼みなら断れませんね…
本当に安全は保証して下さいますか?
でしたら、この話お受けします」

三人の顔がパアッと輝く…
実際はこんなに簡単に上手く行くとは思って無かったからであるが…。


(橘を連れてきて大正解だったな…)


土方も一安心と目の前の酒を一気に煽る。


「さぁ話は此処までどす、後はせっかく来たんですさかい、楽しんでって下さいまし」

話は此処までと月詠は口調を京言葉に戻しお酌を再開した。


「はぁぁぁ…
どうなる事かと心配しましたよぉー」


やっと緊張感が抜けた総司は、目の前のご馳走が勿体無いのかパクパク食べ始める。

「自分も不安でしたよ…」

瑠衣は箸を持ち適当に摘んでは食べている。

「ほんま瑠衣さんは相変わらずやなぁー」

そんな瑠衣を見て笑っている月詠、土方のお酌の相手をしながら此方にも話して来る。

「相変わらずって‥自分は自分ですから変わりようありません」

お酒で食べ物を無理に流し込みながら瑠衣は月詠に向かって話す‥が……


((変わりましたよ…))


月詠…
いや華因の声が直接頭の中に響いて来た。


((えっ???))


つい力を力で返してしまう瑠衣…


(自分‥変わった???)


華因からはそれきりで、言葉に疑問しか浮かばない??

何処か変わったのだろうか…
新撰組と付き合い表情が表に出るようになったのには確かな自覚はある、しかし後何が変わったのだろう??

自問自答しても答えなんかは出やしない・・・

仕方無く諦め、またチビチビと酒を飲み出した……



夜になり座敷で盛り上がってた(主に土方だけだが…)場も一段落し、静かな時がやって来る…

「さて…
自分と沖田先生はお暇します…」

総司と瑠衣は頷き合って立ち上がり帰り支度を始め出した。

「おいっ、俺は??」

「副長は朝帰りでしょう?」

ニヤリと土方を見、さっさと部屋から出ようとする二人…

「お前ら・・・・・」

土方は開いた口が塞がらない。

「そうですねぇー
土方さんは何時も朝帰りですよねぇ」

総司も同意し、頑張れと言う顔をして瑠衣と一緒に部屋から出る。

「薄情者ーっ!!」

部屋の中から土方の声がするが、それを無視して二人は店を出た。
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