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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第11章 "遊"


勿論奥には大きめの布団が一枚真ん中にある、遊廓と言うものはそんなものだ…

まぁ‥吉原なんかの大遊廓ともなれば一見で床を共にする事なんか出来ないが、此処は島原だ吉原よりは式たりは緩い…
だから初見の自分でもこうして床を共にする事が出来る。


土方は着流し一枚なのを良い事に、さっさと布団に転がり煙管を吹かし出す…

月詠はと言うと‥この薄暗い行灯の中、着飾っている着物を脱ぎ出した。

「・・・ほおー」

土方はこの時間が好きだ、のんびりと打掛や着物を脱ぐ女の仕草…

やはり其処は遊女ならではで艶やかさと妖艶さを醸し出し、流し目で此方をチラリと見ながら帯を解く瞬間なぞ男を誘うような仕草でまた良いのだ。


煙管を吹かして出る煙を眺めながらも、その向こうの月詠の姿をまじまじと見つめ、思った程肉付きが無い訳ではない事に気付く…

出る所は出てるし引っ込む所は引っ込んで均整の取れた体、遊女独特の赤い長襦袢と相まって余計に男心を擽る雰囲気を醸し出し出している。


「…土方はん?」

「ああ…?」

「そんな見つめられてもうち何も出えへんよ?」

「そうか?
十分魅力的だぜ、流石天神張ってるだけあるな…」

「嬉しい事を言うてくれるんや…」

コンッと煙管の火種を落とし腰の煙管入れにしまってから、徐に月詠の腕首を掴み布団へ押し倒す……

押し倒した時に乱れる長襦袢がまた良い、予想以上のふくよかな胸の谷間が丸見え‥やはり胸はデカい方が良い…

「・・・うちを好きにしてええんよ・・・」

「・・・あぁ…」

互いの唇が触れそうな程顔が近い‥このまま口付けようと思ったが思い直し、その喉元に唇を這わす……

「・・・んっ・・・」

喉元から鎖骨を通り過ぎ見えている胸元へと唇は下りていく…

「白粉の匂いも悪くねぇが、俺はこっちの方が良い…」

言うや否や長襦袢の胸元を広げ、露わになった豊満な胸に唇を這わし、もう片方の胸を手で重さを量るような仕草で揉みほぐしてゆく…

「随分豊満に育ってるじゃねぇか…
手からはみ出すくれぇデカいぜ?」

「そんな…
堪忍え……」

胸を揉みしだき十分に堪能した後、敏感に硬くなった胸の蕾を舌でペロリと舐め小刻みに動かし、月詠の反応を確かめる。
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