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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第12章 "鏡"


「理由…は
お話出来ません」

当代様は腕を組み此方を見ながら暫く考えているよう…

「それは今ではなく先の話なのか?」

「・・・・・
そうです」

今居るこの時間から、それ以上先‥未来の話をするのは禁忌に触れる…
話さないではなく話せない、それが例え当代様‥過去の朱雀であっても…
歴史を狂わさない為の制約の一つである。


「…そうか、ではそれ以上聞けぬな…
分かった翠蓮をそなたの側には出さん、それで良かろう」

「・・・はい、申し訳ありません」

今こうして僅かな未来の話をしているだけでもギリギリなのだ……
これ以上無理に引き出す訳にもいかない。


「・・・
では本題に入るが良いか?」

当代様は敢えて話を変えて来た、此方としては有り難いが…


「勿論です、わざわざ自分を呼び出した理由は何ですか?」

すると当代様は一旦席から離れ、奥の化粧棚から少し大きめな箱を一つ持って来た。

「理由はこれだ、見てくれ…」

そう言われ箱を開ける瑠衣、そこには手に乗る程度の大きさの鏡が五枚入っていた。

「これは…?」

鏡の一枚を手に取る
ただの鏡では無い…
八角型の形をし、鏡の中には角から角へと赤い線が八本交差するように入っている…
裏を返すと術式が大量に刻まれいた。

「試しに造らせた物だ
ただ闇雲に"鬼"を探すのも無駄な苦労であろう…
その鏡は"鬼"の魂に反応し、鏡に光となり映す…」

片手に収まる程度の大きさ、周りの刻まれている術式からして、かなり広範囲に探せる物らしいと瑠衣は判断する。

「だがの…
それはまだ出来上がったばかりの代物、だからどの程度の範囲を探せるか分からぬのだ」

要するに出来上がったが、未だ実験段階の途中とでも言いたいのだろう、もしかしたら試してもいないのかも知れない。

「だが正式に使えれば、かなりの効果が期待出来ますね」

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