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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第12章 "鏡"


逸れから一年か二年か…


師匠を追い抜き、他の四神の後継者達と共に相も変わらず修行の日々を過ごしていた。

その頃翠蓮は仕事があると言い時々修行の場から離れる事があった…
それが悲劇を招くとも知らずに・・・・・



「はぁぁぁー!!」


"ガツ‥ガツ‥ガツン"


「ふんっ!!」


"ガツン‥バキ‥ガツ‥"


今日も青龍の後継者と剣の立ち合い稽古をする…
力と能力は自分が一番上である、女だからと甘く見る者は居ない…
自分は朱雀の後継者なのだから。


"ガツン‥ヒュッ‥"


一瞬の隙を付き青龍の後継者の首筋に剣をつける、素早さも四人の中では一番上…

「参った…」

青龍の後継者は参ったとばかりに両手を上げて降参する。


「これで何勝何敗かな?」

「知るかっ、此方が負けてるのは確かだ!!」

「そう怒るな…」

フフンと笑っている…
この当時は割と普通に感情を出していた、今では忘れてしまった感情を……


「皆様お疲れ様で御座います」

翠蓮が武道場の横でにこやかに立っている。

「翠蓮!!
帰って来てたのか!!」

いち早く見付け、剣を片手に翠蓮に歩み寄る。

「はい、先程…
まずは卵の姫様に挨拶と思いまして…」

「うん、お帰り翠蓮」

「只今戻りました」

平和な日常……
外からの物は持ち込みが固く禁じられてる修行の場、お土産と言う言葉は無い…
だだ自分は翠蓮が帰って来るだけで良かった。


「さぁーもう一勝負…
今度は誰が良い??」

その自分の一言に他の三人の顔が青くなる、毎回負けるのが分かっているので、中々立ち会いをしてくれない。

「何なら乱戦にしよう」

四人入り混じりの混戦勝負である…それならと三人は立ち上がった。

「フフン期待してよ?」

「「「・・・・・・」」」

そんな四人の姿を見てクスクス笑う翠蓮…
其れがこの頃の日常・・・・・




そんな中変化が起こった!!


何時ものように稽古をしていると、知らない男達の声が聞こえる…
不思議に思い稽古を中断して声の方向へと向かった。


「こっちだ!!」

「いや、彼方を捜せー!!」

武装した男達は何かを必死に探している。


(何事だ??)


物陰から様子を見る自分、朱雀の後継者たる自分が、たかだか一族の武将共に見付かるとも思えないが……
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