この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第12章 "鏡"


半刻(約1時間)殆ど歩くと、光は鏡の中心に重なりつつあった。

「光を見つけた時は鏡のほんの隅でしたよね?」

「はい…
と言う事は捜索範囲はかなり広いと言う事になります」

半刻も歩けば京の洛中四分の一くらいの距離である…
そう考えると光を見つけても、追わないと言う選択肢も出て来る…

距離が長過ぎるのだ…
一つ見付け半刻、また見付け半刻、それでは人の足だと少々辛い‥

逆に考えて此方は動かず"鬼"の行動次第という手も考慮しないといけないだろう。


「橘さん、そろそろですよ」

「承知…」

"鬼"の気配は二つ、総司と瑠衣は一体づつ"鬼"を受け持つ事に…

「「・・・・・・・」」

顔を見合わせ目配せをし、二人は一気に"鬼"に向かって走り出した!!


((ギギ??))


人間と同じ大きさくらいの"鬼"と、それを遥かに凌ぐ大きさの"鬼"二体は足音で此方に気付く…
二人は抜刀し"鬼"に向かって一直線に走る…


(右の腹の少し下!!)


瑠衣は"鬼"の心の臓を素早く見付け、刀を振り切り裂く!!


"ズシャッ‥"


総司も"鬼"に集中し心の臓を見付け、刀でひと突きにした‥


"ドスッ‥"


((ギャャャャャャ!!))


心の臓を射抜かれた"鬼"の体は塵になり、水晶だけが地面にコロンと転がた…


「ふぅ、まず二体ですね」

最近総司は脇差しに触れる事をしなくても、集中するだけで"鬼"の心の臓が見えるようになっていた、それだけ護神刀に慣れたという事だろう。

瑠衣は転がった水晶を拾い袋に入れて、これで一段落付く…

「さて沖田先生、此処からどの道を行きますか?」

鏡を頼りに随分歩いたせいで、決めた順路からかなり外れた場所に来ている

「そうですね…
山崎さん達の事もありますし、一番近い順路まで戻りますか?」
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ