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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第14章 "黒"


夜の巡察ー



総司と途中で別れ、反対方向を捜索する瑠衣。


(一人なら屋根の上の方が移動が楽か?)


そう思い屋根の上に登ってみる。

軽い足取りで屋根から屋根へと跳び移り、適当な場所で止まり鏡を取り出す…


(…当たりは…三つ…近いな)


鏡の中心から近い所に光が三つ、その内二つは行動を共にしているらしい。


(数が多い方から行くか…)


そう思い屋根伝いを飛んで、最短距離で目的の場所へ向かう。


『ギギギ…』


目的地に着き、屋根の上から降りる事無く"鬼"の位置を把握‥


(このまま奇襲するか…)


総司と組んでいると出来ない戦法であるが、今はこの方法が有効と判断

瑠衣は朱桜刀を引き抜き、一気に屋根から飛び降り一瞬で"鬼"の首を跳ねる、そして振り返りさま直ぐにもう一匹の"鬼"の右の手の甲を突き刺した!!


『『ギギャー!!』』


一撃で心の臓を捕らえられ、"鬼"は簡単に水晶となる


(まず二匹…)


水晶を拾い、次に向かう為にまた屋根の上に登った

まだ夜は始まったばかりである、瑠衣は軽快に屋根伝いで移動し"鬼"を次々と葬ってゆく…

朝焼けが見える頃には瑠衣は"鬼"を十匹以上退治していた・・・



(今日は此処までか…)


どういう理由なのか、日が射すと"鬼"は現れない、瑠衣は総司との合流地点に足を向けた。



合流場所の大通りの一角に総司は佇んでいる…


(確実に"鬼"の数が増えましたね)


そんな事を思っていると、屋根の上から瑠衣が降りて来た!

「…!! 橘さん!!」

気配も無く総司の元に現れた瑠衣、それも屋根の上からである。


「あっ…
沖田先生お早いですね」

屋根から降りて来たのに、何事も無かったように話す瑠衣に開いた口が塞がらない

「吃驚しました、まさか屋根の上から来るとは思って無かったものですから…」

瑠衣も感づいたのか、あぁ!という顔をしてる

「前にお話しましたよね、忍ではありませんが、忍に近い事は出来ると、屋根の上を飛び回るのくらい朝飯前です」

「あぁ…
言っていましたね」

総司もやっと前の嵐山での会話を思い出したようだ‥


「では今日はずっと屋根の上に??」

総司はそう言って、指を屋根の上に指を差して不思議顔‥
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