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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


こうなると焦るしかない藤堂…

「あの様子では痛みはそうでも無いようだ、傷口さえ開かなければ問題無かろう」

「そうですねー」

「そんなぁー!」

がっくりと肩を落としてしまう…

「橘さんも早く前線に復帰したいのでしょう」

にこやかに話す山南

そんな三人を気にする事無く、瑠衣は素振りに集中している。


『ヒュッ…ヒュッ…ヒュッ…ヒュッ…』


相変わらず素晴らしい音が聞こえている…
そんな中、何を思ったのか斎藤が急に瑠衣に声を掛けた。


「橘…」

「はい、なんでしょうか?」

瑠衣は手を止め斎藤を見る

「俺と手合わせせんか?」

斉藤いきなりの発言である…

「斎藤さんとですか?」

「そうだ、橘は左のみ俺は左利きだから右のみでだ」

瑠衣は暫し考える…

「分かりました、お請けします」

「あぁ…」

平隊士達を少し追いやり、予想外の二人の手合わせが始まった。


「お願いします」

瑠衣は一礼を取ると左手で竹刀を構える…
それに合わせて斎藤も右手で竹刀を構える。


(斎藤さんの得意は居合いだった筈、なのに青眼…)


冷静に斎藤の意図を読もうとする瑠衣‥
すると斎藤がいきなり突っ込んで来た!!

「…!!」

素早く斎藤の竹刀を受け流す、だが斎藤は二振り目に入っている…

「くっ…」

それをギリギリで竹刀で止める‥

瑠衣は竹刀を弾き返し、間合いを取った…


(利き腕じゃ無くてもこれか…
"神足""神撃"は使えないだろうし…通常戦か…)


これだけの人数の前で己の技は使いたくない、瑠衣は普通に青眼に構える勿論左手一本で…

「はぁぁぁー」

今度は瑠衣が飛び込んだ…
斎藤に連撃を入れるが、全て受け流すか止められてしまう…

瑠衣の竹刀が下を向いた途端、逆に斎藤の連撃が来る!

「ふんっ!」

しかし瑠衣は全て止めてしまう…

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