この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


「副長、橘です」

「あぁ入れ」

「失礼します」

総司と瑠衣は何時ものように土方の執務室に入る…


(相変わらずだなあ)


山のような書類に煙草の煙…
よく体を壊さないもんだと関心してしまう。


「お前らを呼んだのは他でもない"鬼"の件だ」

二人共に頷く…

「さっき朱雀様の所に行って来てな、こんな物を預かって来た…」

二人の前に薄青色した水晶に加工が加えられ、首に掛けられるようになった物が置かれる。


「これは??」

「この間の"鬼"の水晶…」

「えっ!?」

瑠衣の言葉に土方が一つ頷く…

「確かにこの間の物だ…
それに加工を加えた物で、こいつを身に着けた奴は"鬼"の心の蔵が見えるらしい」


 「「はぁー!!」」


あれだけ苦労していた、見える物がこの水晶で見えると…

「まっ前回の鏡と言い、今回も試しだそうだ…」
総司は水晶を持ち上げる‥

「これで見えるのですか?」

「見えるお前が持っても意味が無いだろうがっ!」

ボカッと頭に拳骨が一発…

「・・・
痛いです、土方さん…」

頭を押さえ涙目の総司…
とりあえず瑠衣は無視する事を選んだ…。


「それで副長、誰に渡すんですか?」

「あぁ…
それなんだかな…」

土方の眉間にシワが寄る…

「山崎が適任なんだが、監察方の仕事と、丁度今大阪に行っている…
島田も考えたんだが、腕の方に少々不安が残る…」

「・・・・・・・・・」

「残るは、原田・永倉・藤堂・斎藤…辺りだが、橘どう思う?」

瑠衣は暫し考えこむ…

「・・・・・・・・」

部屋の中に沈黙が訪れる……


「左之は本来槍で少々荒削りですし、平助は通常の巡察から外せないですよね…」

穏やかそうだが、藤堂は魁先生と異名を持つ特攻隊長だ…

「残るは新八か斎藤さん…」

「あぁ…
俺もその線で考えている…」

土方も同意見のようだ…

「ならば…
自分なら斎藤さん…
ですかね…」

「ほぅ…」

「新八は他の隊の隊士からの信頼がなかり高いです
そこに穴を開ける訳にはいかないかと…」

「それで斎藤か…」

「はい、決して斎藤さんが信頼が無いと言っている訳ではありません、ただ人望の厚さは新八の方が上かと…
どこかの隊を分けるならば、平助・新八・左之は欠かせないのではありませんか…??」
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ