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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


「さぁて行きますかぁー」

相変わらず緊張感の無い総司と何も思っていない瑠衣、そして心持ち緊張気味の斉藤…

着流し姿の三人組…
とりあえず普通に見える姿にしている。

"鬼"のせいで夜に歩く人など殆ど居ないのだが…


「沖田先生、今日はどの順路で??」

「んー
決めてませんでしたねぇー
一応大通りまで出て、後は鏡の反応次第ですね」

「はぁーーっ…」

「・・・・・」

少々呆れている瑠衣と斎藤…
これでしっかり成果が出ているのだから不思議である。


大通りまで出て鏡の反応を見る。

「今日は随分一ヶ所に集まってませんか?」

不思議に思う瑠衣に‥

「そうですね…
此処まで集まってるのは初めてですね…」

やっぱり緊張感の無い総司‥

「そうなのか?」

斎藤に至っては初体験である。

今までは多くとも二~三匹が精々な筈なのだが・・・


「先生、鏡の反応が正しければ十匹以上は居ますよ」

「一網打尽で良いだろう」


 「「んー…」」

何となく不安がよぎる総司と瑠衣‥


「兎に角行くしかありませんね…」

「はい…」

「あぁ…」

三人は鏡を頼りに"鬼"の密集地に向かって行った……



暫く歩くと"鬼"の声が聞こえて来た…

「居ますね…」

「斎藤さん、見えますか?」

斎藤は"鬼"に意識を集中する…
すると体のあちこち違う場所に、黒い澱みが見える…

「あぁ…
あの黒いやつだろう…」
そうだと総司は頷く‥

「では三方に分かれますか…
橘さんは正面、私達は左右から行きます」

「分かりました…」

「あぁ…」

これは瑠衣の力量を見る絶好の機会だと斎藤は思う。


「では斎藤さん…」

「分かっている…」

総司と斎藤は左右に分かれ"鬼"を囲むように回り込む…
気配でそれを確認する瑠衣、配置が終わったと同時に朱桜刀を抜き走り出した!!


「はぁぁぁーっ!!」

出会い頭に鬼"の心の蔵を三つ斬り捨てる…


『ギャャャ…!!』


その後に続き総司と斎藤も、一匹づつ"鬼"を仕留めた…

三人共そのまま動きを止めず、次々"鬼"を斬り倒してゆく…


『ググ…ギャャャ…!!』


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