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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


刀を弾き間合いを取る斎藤…
得意の居合いの構えを取る。

「そうは行くかっ!!」

高杉は懐から愛用の拳銃を取り出した!

「!!!!」

少し遠くから見ていた瑠衣っ!!

「斎藤さん!!」

此処で斎藤に死なれても困る…
高杉は既に引き金を引こうしている……

「くそっぉぉ!!」

瑠衣は咄嗟に"神足"を最大限に使い、高杉に突っ込む!


 『ズシャ…』


高杉とすれ違い様に、拳銃を持っていた高杉の腕に一撃を入れた!


「!!!
…何っ!?」

高杉の方は何が起こったのか分からないが、自分が斬られたのは理解出来る…

利き腕だ…標準がズレ拳銃は使えない…

「くそっ…
勝負はお預けだ!!」

懐から煙玉を出し、斉藤に投げ付ける。


「「!!!!!」」

二人は煙玉の煙に巻き込まれ、その隙に高杉は街中へと逃げ出した・・・



煙が消える頃には高杉の姿は無く、その場に立ち尽くす斎藤と、そのかなり向こうで座り込んでる瑠衣。

総司が斎藤に駆け寄って来た…

「大丈夫ですか?」

「あぁ…
俺は大事無い、それより橘だ」

瑠衣は座り込み動かない

「橘さん!!」

総司は瑠衣に近づく‥

「ぁはは…
ちょっと無理しました…」

最大限の速度で"神足"を使った為、暫く動けない、要するに急激な筋肉痛だ……

「飛ばし過ぎました…」

瑠衣のいる場所は高杉を切ったまだ遥か先、勢いを付け過ぎて止まれ無かったのだ・・・


「動けますか?」

「暫くすれば大丈夫ですよ?」

そこに斎藤も合流する。

「橘…」

「あー
斎藤さん大丈夫でしたか??」

「あぁ…
お前のおかげでな」

瑠衣はまだ座り込んでいる

「橘、お前の方こそ大丈夫なのか?」

「はい、少し速く走り過ぎました…
反動で足が少し痙攣しているだけです、暫くしたら治ります」

瑠衣が居た場所から高杉が居た場所までは、それなりに距離があった
それを拳銃に気づき、引き金を引く動作の僅かな隙に走り込み一撃入れるとは…


(とんでもない速さだな…)


普通ならば真似出来ない、確実に斎藤は撃たれていただろう。


「お前のおかげで助かった礼を言う」

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