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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第4章 "探"


「さて、火急の用と言ったな、どの様な用じゃ?」

初老の男は瑠衣の目をじっと見つめながら話す…

「直接"主上"でなければお話出来ません。」

きっぱりと言い放つ瑠衣に初老の男は笑う…

「必ず会えるとは限らぬ…そう申したはずだが?」

初老の男は楽しそうに‥そう遊んでいるような感じだ。


「・・・私は言葉遊びに来た訳ではありません、違いますか"主上"??」

初老の男は目を見開き、そしてくすくす笑い出した‥

「くくく…気づいておったか…流石よのう先の者よ。」

初老の男の体中が淡く輝き、光りが消えると若い美丈夫が同じ場所に佇んで居る…

銀色の長い髪、長身で細身の体型、そして…赤い瞳
当代の朱雀である。


「当代様も私の事に気づいておりましたか、流石に御座います。」

瑠衣は初老の男が出て来た瞬間に当代様と気づいていたが、ここは当代様に付き合った方が得策と沈黙を選んでいた


「して何用だ、わざわざ先の朱雀が我を訪ねるなど聞いた事も無い」

「水鏡をお借りしとう御座います。」

これには当代様も驚いたようだ

本来水鏡とは過去の世界を見る為の道具、先の世から来た朱雀が何故今更水鏡を必要とするのか当代ですら検討もつかない。


「先の世から来た者が何故水鏡を必要とする?
そなたにすれば此処は過去の世界、水鏡が無かろうと未来を知っておるはず…」

「その私が知っている未来が間違いだとしましたらどうしますか?」

当代様はしばらく沈黙の後、唇を開いた。


「何か確証があるのか?」

「"鬼"が関わっております、過去と食い違いがある人物、それは…新選組沖田総司…」

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