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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"
「華因…
華因が何時も言う本当の感情、本当の快楽ってなんだ??
自分はまだ、いまいち理解出来ない…」
「瑠衣、沖田総司に抱かれて何を思った?何を感じた??
それは今までの男共と同じだった?」
思った事?
感じた事??
「・・・暖かいと‥心が暖かいと思った…
それに、不思議なくらい触れ合って感じた……」
自分じゃ無いような感じ方に、自分自身驚いた
今まで一度もあんな感じ方をした事は無い。
「それよ、心があるから‥相手を思う気持ちがあるから心が暖かいと思うし、快楽快感がグンと上がる
瑠衣は今まで相手に対して心なんて無かった、ただの"儀式"ただの力の吸収それだけ
ぁたしが何を言っても、何をしても耳を貸さなかったし…」
「それが本当の感情に快楽?」
「そういう事よ
多分、沖田総司と触れ合えば触れ合う程分かって来るわ
だから‥恋する心を止めないで…」
「・・・・・・・」
総司と触れ合えば触れ合う程…
そうすれば本当に出会える、華因はそう言いたいらしい
「・・・
努力はしてみるよ…
でも、朱雀とバレた時は自分は消えるよ‥
契約もそろそろ果たされる、もう沖田総司の側に無理やり居る必要も無くなる」
「出来るだけ、そうならない事を祈っているわ」
瑠衣の目が驚きで見開く、華因から"祈る"なんて言葉が出るなんて…
"祈って"も何も無い事を知ってるのに…
「それでも、ぁたしは祈っているわよ瑠衣…」
ーーーーーー
つい余計な事を思い出してしまった…
華因との話の後、上級と出会って怪我をしたり、斉藤が加わるという事で、他の隊との人数や日程調整に忙しく、それ所では無かった。
「んっっ…
総司‥幾ら何でも付け過ぎ・・・」
「えっ!?
…あぁ!!
すみません…つい…」
自分が思いに耽っている間に、総司と来たら胸の至る所に赤い印を付けている‥それも少し多い……
「・・・
瑠衣だから夢中になるのですよ…
序でに‥その‥朱雀様が……」
「朱雀様??」
総司の言う朱雀様と言えば、当代様の事‥
何故当代様??
「えー
前に道場で……」
「・・・・・」
道場‥という事は、あの試合の後の力の回復の事か、確かに総司と山崎に見られていた……。
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