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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


「‥その…
今考えてみれば、私は朱雀様にやきもちを妬いていたのでしょうね…」

「やきもち……」

ついつい総司を見て、瞬きを何回もしてしまう

つまり、この多過ぎる印の痕は、当代様がやった悪戯に対する総司のやきもちの現れ…

あの時当代様に少々印を付けられたが、まさか総司がやきもちを妬いていたなんて知らなかった


「総司……
あれは本当に朱雀様の度が過ぎた悪戯ですから
別に何の意味もありません」

「ですが…
瑠衣は朱雀様に好きにされていましたよね?」

あれは力を使い過ぎて動けなかったのと、当代様の媚薬効果で逆らえなかった……多分後者は言えないが…


「あれだけの試合をした後ですよ?
動ける訳無いでしょう
まぁ朱雀様も確信犯だったとは思いますが、あれから後は何一つありませんっ!!」

これは本当
あの後、華因を島原に忍び込ませ力を補給している為、当代様とは何も無い。


「ですが……」

「まだ言うんですか…」

瑠衣は総司を跳ね除けスクッと立ち上がる

「もういいです…
気がそれましたんで、もう一度風呂に入って来ます!」

「えっ!?
る‥瑠衣ー!?」

焦る総司を無視して、寝間着をキチンと着直し、羽織りを引っ掛けて風呂へと向かった・・・






風呂に来たのは総司が付けた印の為、湯にでも浸けないと薄くならない。


(全く・・・)


チャポンと湯船に浸かって寛ぎ‥と思ったが、心はそうでも無いらしい…


(別にあんな風に言うつもりは無かったのに…)


総司が何時までも当代様に拘るからつい……


(でも‥なんで自分はこんなに苛々している?)


当代様の事は不可抗力
総司達に見られたのも不可抗力
それなのに…


愛や恋に疎い瑠衣ならば、やきもちや嫉妬という事にもまた疎い…

結局の所、総司が朱雀様朱雀様とあまりにも言うので、少々やきもちに近い感情なのだが(当代様にやきもちというのも・・・・・)瑠衣はまるっきり分かっていない。


(・・・・・
後で謝まっておくかな??)


何となく自分が悪いとは理解しているので、謝ろうという気持ちはあるらしい…


まだまだ恋愛初心者、心も気持ちも微妙な二人であった・・・
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