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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


「ともかく、我も多忙でな…
おちおちしておれん」

当代様は瑠衣を抱きながら立ち上がる。

「渡すぞ、もう暫くは動けん筈だ…」

そう言いうと、当代様は総司に瑠衣を預けた。


「あまり無茶をするな…
分かっておろう…」

「…はい…」

瑠衣は総司の腕の中で、肩を竦めてすまなそうにしている。

「ではな…」

そう一言言い残し、転移でスッと当代様は消えていく…



「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


総司の腕の中で、沈黙が辛い、何を言ったらよいのか…

そんな雰囲気の中、一つ見知ってる気配を瑠衣は見付けた。


「あっ…
山崎さん……」

「えっ??」

気配を察知するのは、瑠衣の方が僅かに上である…
山崎は屋根の上から降りて二人の前に立った。


「また派手にやったなぁ」

目の前の息絶えてる忍を見て、山崎は溜め息を漏らす。

「ぁはは…つい…」

曖昧に自分がやったと言っている瑠衣。

「ぅわ…
目を一突き…痛そうやなぁ」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

何となく先程の内容が言えず沈黙する二人…


「あっ…
山崎さん、斎藤さんは??」

忘れていた訳では無いが、人間見ない方が良い事もあると思いそのままにしていた。


「どれどれ…」

山崎は斎藤の方に向かい、意識と怪我を確認している。

「怪我は大した事あらへん、ただ目ぇ覚まさないだけや」

相当派手にぶつかったなぁと笑う山崎。


「…山崎さん、斎藤さんお願い出来ますか??」

総司は急に真面目な顔をして言い出だした。

「ん?
かまへんで、けどどないしてや??」

「少し‥橘さんと話があるので…」

総司の言葉にビクッと震える瑠衣…
そんな二人を山崎はじーと見て・・・・・


「分かった…
ついでに副長にも今日は遅くなると言うといたる…」

その言葉に、総司はにっこり笑う。

「お願いします」

そう言って瑠衣を抱きながら、総司はその場を後にした・・・


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