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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第16章 "真"


瑠衣を抱きながら歩く総司、途中で恥ずかしくて抱っこからおんぶに変えて貰ったが…

総司は黙々と歩き続け、京の街中を抜けて、小高い山道に差し掛かった。


「あ‥あの…」

「何ですか??」

総司は一旦止まり、振り向いて瑠衣の顔を覗き込む‥

「そろそろ自分で歩けますから…」

「あぁ‥はい」

ゆっくりと地面に降ろして貰う…
瑠衣は少し歩いてみる……

「…大丈夫です…」

「そうですか、では行きましょうか…」

総司はまた歩き始める、瑠衣は慌ててその後を追った…。



山道を更に歩く…

「沖田先生…」

「はい…」

「何処へ…
向かっているんですか?」

「…見せたい場所があるのです…」

「見せたい場所?」

この山の中に?
瑠衣は不自然そうに首を傾げ、前を歩く総司を見る。

今はまだ夜中、それなのに此処は山の中…
道はかろうじて続いているが、獣や野犬に襲われる可能性だってある。


「夜の方が綺麗なのですよ」

灯りも持たずに月明かりだけを頼りに、山道の先に進む…




どの位歩いただろう…
獣道みないな雑草だらけの道をずっと歩いて行くくと、急に視界が開け広い場所に出た。


「滝…」

「ええ…
見せたかったのは此処です」

「綺麗‥ですね…」

決して大きく無いが、水量のある滝…
月の光に照らされて、この場所だけ空気が澄んでるように感じる。


「この滝には、まだ秘密があるのです」

「秘密?」

「付いて来て下さい」

総司は滝に向かって歩く…
瑠衣は不思議に思いながらも総司の後に続く…

滝の真下まで総司は歩いて其処で止まった…


「実はこの滝の裏には洞窟があるのです…
たまたま見つけちゃいました」

「洞窟ですか?」

確かに良く見ると、滝の真下の横に細い道らしきものがある。

「少し濡れますが構いませんか??」

「あっ、はい勿論です」

すると総司は瑠衣の手を掴み、慎重に細い道を歩き滝に潜る…
其処は月明かりに照らされた小さい洞窟に続いていた。


「…凄い……」

洞窟の上部から月明かりが差し込み、滝の水の反射と交わりキラキラと幻想的な雰囲気を醸し出しいる。

細い道を少し歩いたら開けた場所に出た…
大きな広さでは無いが、二人だけが寛ぐには十分過ぎる広さがある。
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