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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第17章 "試"


その間もドンドン瑠衣の酒が進んでいく…

「瑠衣、そんなに呑んで大丈夫なのですか?」

「総司並に強いです…」

要するに此処にも酒豪が一人………

「えぇぇー!?」

「何故其処で驚くんですか…
自分、お酒もそうですが、毒や薬も効きにくいんです」

「でしたら何時か朝まで呑み明かしましょう」

酒瓶は既に空になっている‥その時間たったの半刻(30分)

「…そうですね…
機会があれば良いですね」

「…えぇ…」

先の保証なんて無い…

けど、そうしてみたいと思う瑠衣であった。






今日も昼の隊務…


何時もの通り順路を進む…
実はこの順路は日代わりで場所が違う。

毎日同じでは意味が無い…
十日に一度土方が作り直す
戦略家の土方である、的確に敵の嫌な場所を入れて来る。

監察方の報告と照らし合わせて、如何にも敵が潜んでそうな順路を作る…
潜在的な軍略家だとつくづく思う。


「本日は此方の方面ですか…」

「副長が入れたのだから、何か考えがあるのでしょう」

総司が先頭、瑠衣がその隣を歩く…
その後に平隊士が八人程続いている。

忘れがちだが…
瑠衣は一番隊副隊長、つまり幹部級扱いである。


「橘さん…」

「えぇ…」

巡察の自分達を見て、コソコソと路地裏に入って行った浪士が数名…
如何にも怪しい雰囲気で‥これを見逃す手は無い。

「行きますよ、皆さんは後から着いて来て下さい」

先ず総司と瑠衣が路地裏に走る…
路地裏には確かに怪しい浪士が五~六人程居て、女を一人捕まえていた。


「お待ちなさい」

総司は徒党を組む浪士共に声を掛ける。

「こんな路地裏で女一人捕まえているとは、あなた達何者です?」

「五月蝿い!!
壬生浪には関係ない!!」

浪士達は女を掴んだ腕を離さず、刀を次々と引き抜く…

「はぁ…
やる事と言う事は皆さん変わんないです…」

瑠衣は呆れ半分で刀を抜いた…
総司も既に刀を抜いている。


「刀に頼らなければ己の教示を保てない…
そう言った所でしょうか?」

総司も瑠衣の意見に同感なのか、ついつい零してしまう。

「人斬りの壬生浪に言われたくは無い!!」

その言葉を皮きりに、浪士達との斬り合いが始まる・・・
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