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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第18章 "陣"


それから二日後ー


夜の京の街中を彼方此方歩き回ってる総司と瑠衣。

「本当に少なくなりましたね」

「えぇ、その分別の場所に集中して居るんですよ」

その場所が正確に分かれば苦労はしないのだが・・・


新撰組は京の治安を守る組織、京の外に近い術石の捜索に行けないのが難点だ…

「それでも私達は此処から離れる訳にはいきません…」

「それは重々承知しています」

仕方がない事だ、組織に組みしている限り、簡単に自分の自由には動けない。

「…瑠衣すれば、もどかしいですよね」

あの後、事のあらましを総司に全て話している…
だから総司がそう言うのも、分からない訳ではないのだが…

「…自分は新撰組隊士ですから」

「・・・そうですね」

新撰組隊士‥自分にそう言い聞かせ、なるべく余計な行動を謹んでいる。

今、自分に出来る事は少ない、この間は偶々上手くいったが、次が上手くいくかどうかは分からない…。

それに当代様からの連絡もまだ来ない…
打つ手無しなのである。


「総司、次の"鬼"の場所までもう少しですよ」

「準備万端です」

二人は"鬼"が居る路地に入る…其処には"鬼"が一匹。

「さっさと片付けて次行きますか」

瑠衣は朱桜刀を抜き"鬼"を一突きにした…

「呆気ないですねぇ」

「こんなものでしょう…」

低級の"鬼"一匹程度では、既に二人の相手にはならない…
始めの頃、あれだけ苦労していたのが嘘の様である。


「総司終わりましたし次行きましょうか」

「そうですね」

相変わらず主導権は瑠衣が握っている・・・・・


二人は路地から大通りに戻ってまた歩き出す…

そこに気配が一つ…

「・・・・・
すみませんが朱雀様からの繋ぎです、少し待ってて貰って良いですか?」

「えぇ、勿論です」

瑠衣は総司を置いて、屋根の上へと飛び上がる
其処には焔が待って居た……



「主上からの返事を持って来ました」

「それで当代様は何と?」

瑠衣は屋根の上に座り、腕を組んで焔を見ている…

「御所の封印が二つ程破られていたそうです…
他の現在分かっている封印の場所はまだ捜索中ですが、伊勢や厳島辺りだと、かなりの日数が掛かると思います」
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