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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第18章 "陣"


「はい…
一族が動いているので、関わらない方が良いかと思いまして…」

「なる程…
瑠衣はあまり接点を持ちたがらないですからね」

総司は理解したように言う。

「持ちたがらないと言うより、あまり持てないが本音ですね…
元々自分は存在しないが前提ですから」

「それは…」

総司が複雑そうな顔をして瑠衣を見ている。


「普通人は長くても五~六十年、長生きしても八十年くらいですよね
でも一族の人間は三百年から五百年は生きます…
もし自分が接点を持って仕舞えば、自分の時代にまだ生きている者も居るかも知れないんですよ…
だから、あまり近づか無いんです、過去に見た人間が長い時を超えてまた存在する…
あまり良い感じではありませんからね」

「そんなものなのですか?」

「自分的には嫌ですね‥」

「それも少し悲しいですね…」

「悲しいですか?」

「えぇ、瑠衣はもう少し自由にしても良いのでは無いかと私は思います」

次の"鬼"に向かって歩きながら尚も話は続く・・・


「自由???」

「過去に接点を持ったって良いじゃないですか…
悪い事をしている訳では無いのでしょう?」

「それはそうですが…
過去を変えてはいけない…
最大の決まり事があるんです…例え何があっても‥
今回はそれを破りそうで…」

「…怖いのですか…?」

「・・・・・そうですね…」

関われば‥自分は確実に翠蓮の事を探って仕舞うかも知れない…
既に終わった事なのに…。


「瑠衣でも怖いものがあるのですね」

「総司…
自分だって一応は感情はありますよ…
ついでに後悔している事も…」

総司の言葉に盛大に溜め息を吐く…


「そういう事で言ったのでは無いのですけどね」

「じゃあ、どういう意味ですか?」

少々不機嫌という顔をし、て総司を軽く睨む瑠衣…

「あーそのー・・・
"鬼"でも幽霊でも神様でも恐くない瑠衣が、怖いものがあるなんて意外でしたから・・・」

「総司ー!!」

「あぁー
物の例えですってばぁー」

かなり本気で怒っている瑠衣を前に慌てまくる総司、まさか其処まで怒るとは思ってはいなかった。


「…次"鬼"が現れてたら総司がどうぞ…」

「そんなぁー!」

瑠衣は勿論譲る気は全く無い、本気で総司にやらせるつもりである・・・
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