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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第19章 "縛"


「瑠衣…」

総司が比較的何も無かった首回りにそっと触れる…

「あまり…
触れない…方が良いです…私は…」

「私は気にしていませんよ、瑠衣が側に居てくれれば…」

「総司…」

痛い腕を何とか持ち上げて総司の頬に触れる。


「…ごめんな‥さい…総司…」

泣きそうな顔で総司を見詰める…

「謝る事なんて何にも無いのですよ」

総司はそっと‥傷に触れない程度に瑠衣を抱き締めた…


「私…私…あんな…」

総司は瑠衣の髪を撫でる、何度も何度も……

「もし汚されたと思うなら、私が清めてあげます…」

「あ…私…」

総司は瑠衣の顎をそっと持ち上げて、瑠衣の唇を奪う…
本当に清めるかのように……


「瑠衣、本当にもう大丈夫ですから…」

「…はい…」

もう一度接吻をする…

「そ…うじ…んっ…つっ…」

「はぁ…瑠衣…」

ゆっくりと名残惜しく唇が離れ、瑠衣は総司の胸に寄り掛かった・・・



「やはり…総司の胸の中が…一番安心…します」

総司はにっこり笑う…
作り笑顔では無く本当の心からの笑顔…

「光栄ですね、私の胸で良かったら幾らでも貸しますよ」

「うん…ただいま…」

その言葉に少しだけ、抱き締める腕に力が入る。

「お帰りなさい…瑠衣」

瑠衣がふいに総司の腰に手を回した…

「安心して…眠く…なる…」

「クスッ…
このまま寝ても構いませんよ?」

「…う…ん……」

瑠衣は総司の胸の中で直ぐ眠ってしまった…
先程とは違い、穏やかな寝顔である。


(さて、どうしましょうか?
…やっぱり暫くこのままですかねぇー)


何のかんのと言っても離したくは無いし、離す気も無い…

取りあえず胡座に座り直し、瑠衣に負担を掛けない様に抱き締めている。

瑠衣の方は本当に気持ち良さそうに、安心しきって眠ってしまっていて暫く起きる気配は無い。

総司は瑠衣の髪を撫でながら少し考え、自分もこのままもう少し眠る事にした・・・

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