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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第19章 "縛"


「甘味処でその女の方は、お香と名乗り近くの小間物屋で働いてる…
そう言っていました」

此処からは、瑠衣しか知らない話になっていく…

「一通り普通に話をして、まだ仕事が残っているのではと言ったら、お香が慌て帰ると言いました…
前回の事もあるので送ると言ったら、今回は素直に頷いたんです」

「まぁ…
男なら普通の選択だな…」

「えぇ…
それが帰り道、大通りから一本外れたんです…
普通小間物屋なら大通りに店を構えるのが普通だと思います、それで立ち止まって、お香に聞いたんです」

瑠衣の判断は間違ってはいない、そう思う三人。

「そうしたら…
急に抱きつかれて…
自分でもどうして良いか分らず…
そうしらお香が首に両腕を回して来たんです」


「「「・・・・・・・」」」


「その時首の後ろに針の様な痛みが…
そうしたら急に痺れと眠気が襲って来て…
その様子を見てお香は確かに"捕まえた…"そう言いました」

「針のような痛み?
そりゃ忍が使う仕込み針や…」

「はい、自分もそう思います…
そして目が覚めたら、あの場所に繋がれていました…」

「捕まえたと言う事は、その女は始めからお前が目的だったのか!?」

「始めの浪士達の一件の時は分かりませんが、非番の時に会ったのは、完全に自分が目的だったと思います…
理由は自分も知りません、あの日捕まってから助けられるまでの間、一度もお香は姿を現していませんから」

「自ら捕まえて姿を表さねぇ?
雇われもんか、逆に裏で糸を引いてるか…」

土方は腕を組んで考え込む……

「自分も判断が付きかねるんです…」

「せやろな…
しかし、其処まで手の混んだやり方をして、雇われの線は薄いんちゃうか?」

忍だから、忍の事はある程度理解出来るといった所か……
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