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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第19章 "縛"


「山崎さん、では主が居るという事ですか?」

「その可能性高いんちゃうか?
忍に取って契約した主は絶対やからな…」


「「「・・・・・・・」」」


因みに‥山崎は契約で土方に付いている訳では無い、上下関係はあるが対等に付き合っている。


「主…ですか…」

「面倒だな…」

総司は話の始まりからずっと黙っている。


「話の腰折ってしまったわ、橘続きええか?」

「えっ…はい」

瑠衣は続きを始める。


「捕まって鎖に繋がれ…
見たと思いますが、鎖には一つの繋ぎ目が無く、何かしらの術式が組まれてました」

「術式??」

「はい、前に話ましたよね?
紙に正確に術文字を書いて符にする…
自分が使用してるのは結界符という紙で出来た術式の一つです…
他にも正確に術文字が分かる者なら色々な応用が利くんです、それが鎖に組まれていた…」

「内容は分かるか?」

「多分…
逃げられない様に、術式で鎖を繋いでいたのだと思います…
後は強化の術式・力封じの術式…
だから引き千切ろうとしてもビクともせず、刀や固い物で壊そうとしても弾かれてしまう…
そんな感じですか…」

「敵側にそんな奴が…
厄介だな…」

「えぇ、それともう一つ…
捕まった日、あの中の頭らしき人物に会いました…」

「誰だ??」

「…長州の高杉晋作…」


 「「「!!!!!」」」


予想外の大物に三人は驚きを隠せない…

「自分に拷問と、男共の捌け口にと命令したのは彼奴です、好きにすれと……
高杉晋作もその日以来一切見ていません、後は助けられるまで、副長達の想像通りの事の繰り返しだと思います」

「その忍の主が高杉晋作だと?」

「それは自分には分かりません…
主なのか仲間なのか協力者なのか…」

「どの可能性も捨てきれん…
高杉晋作は頭の切れる破天荒な奴だと聞いている、主しろ仲間にしろ使える物は使う、そういう奴だと俺は思うぜ」

「破天荒というのは合ってる気がします
普通の考えの持ち主とは、何処か違う雰囲気があるのは確かです」

あの少しの間に高杉晋作という人物を、瑠衣はしっかり見ていた。

「厄介な奴やな…」

土方も山崎も、かなり渋い顔をしている。
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