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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第19章 "縛"


「傷に障りますか?」

「いや…
傷口だけは塞がっていると思うんで、それはあまり無いと思いますが…」

「ならば行きましょう!」

総司は羽織りを二枚取り出し、一枚を瑠衣に掛け、もう一枚を自分で羽織り瑠衣を抱き上げた。


「総司!!
誰かいたらどうするんですか?」

「この時間なら誰も居ませんよ」

そのまま部屋を出て風呂場に向かう・・・



「ちょっ…総司!?」

呑気に瑠衣を抱きながら廊下を歩く総司、本当に誰かに出くわしたら、あらぬ誤解を生む……

「だから大丈夫ですよ、近道しますし、この時間ならば誰も通りません」

「そういう問題じゃ無いですっ!!」

「では何??」

「うっ・・・・・」

更に惚れた弱み…
瑠衣は総司に強く出れない…

「クスッ…
しっかり捕まってて下さい…」

そう言って庭に出て更に歩く、大部屋の方には近寄らず、直接風呂場のある炊事場方向に行くらしい…


「あ…あの…
この状態はかなり恥ずかしいんですが……」

横抱きにされ、瑠衣は総司の首に腕を回している、はっきり言って見た目は男と男で…ある…
本当に誤解を招きかねない……

それでなくても、同室二人という事で、其れなりに噂の種になってる節があるのに・・・



「私は構いませんが?」

「自分が構いますっ!!」

裸足なので総司から降りる事も出来ず、半分諦め境地だが、でも言う事は言う!!

「…離す気はありませんよ」

「総司ぃー!!!」

中庭を抜け、こっそりと炊事場に入り、其処から中通路を抜けて風呂場を目指す・・・



((一応気配を探り、誰も居ないのを確認中…))



結局の所‥二人は誰にも会わずに、そのまま脱衣所に入った。


「総司、自分で歩けますから…」

そう言うと、総司は瑠衣を下ろしてくれた。

「今更逃げるのは無しですよ?」

「はぁー…」

仕方が無く着ている物を脱ぎ始める…
序でに邪魔な、さらしや包帯も全て取ってしまう。


(あぁ…
まだ傷痕がはっきり残ってる)


背中の大きな傷は塞がっているが傷痕は何本もある…

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